透明水彩画の魅力とは?透明水彩と不透明水彩の特徴も解説
水彩画といえば、小学生の頃、授業で使用したことのある方も多いのではないでしょうか。必要な道具も多くなく、手軽に始めやすいことが魅力の一つです。一口に水彩画といっても、実は透明水彩と不透明水彩の二種類が存在します。本コラムでは、透明水彩画の魅力や種類について紹介していきます。
水彩画は、使用する絵具の種類によって異なる特徴を持ちます。一つは不透明水彩、もう一つは透明水彩です。不透明水彩の場合、絵の具を塗り重ねた時、下の色が透けて見えないのが特徴です。このため、油絵の具ほどではありませんが、色を重ねることで重厚感のある色彩を表現することができます。
透明水彩は、塗り重ねても下の色が透けて見える絵の具です。色を塗り重ねていくことで、下の色を生かしながら別の色が生まれていきます。そのため、色をのせる順番を考えながら、計画的に塗り進めていかなければなりません。重ね塗りによる修正ができないという難しさもあります。また、白色を使用しないのも特徴の一つです。白を表現する時は、紙の白色を使います。
透明水彩の魅力は、なんといってもその透明感です。透明度が高く、淡い色や明るい色合いも美しく発色します。さわやかでみずみずしい表現が得意です。また、「ぼかし」や「にじみ」などの技法を取り入れることで、幅広い表現をすることも可能です。
必要な画材が少なく、初心者でも手軽に始めやすいことも魅力の一つです。絵の具と紙と筆さえあれば、誰でも取り組むことができます。持ち運びも容易であり、旅先や屋外での制作にも適しているのです。
本コラムでは、透明水彩の魅力と特徴を紹介しました。透明水彩は、透明感のある美しい色彩が魅力です。水彩画は用意しなければならない道具も少なく、気軽に始めやすいジャンルでもあります。この機会に水彩画をはじめてみてはいかがでしょうか。